こんにちは、こころの訪問看護をしている信(のぶ)です。
読者の皆さん、お元気にしていますか。
私は先月から、看護師としてのフィールドを精神科の訪問看護に変えました。
つまり精神科訪問看護を初めて1ヶ月ちょっとというところです。
私が今回お話するのは、そもそも精神科訪問看護って何をするのか?ということです。
1ヶ月で学んだことを書いていきます。
それでは本題に入っていきます。
精神科訪問看護って何をするの?
精神科訪問看護ですることは自由
精神科訪問看護では、
利用者さんの精神安定に繋がることなら何をやってもオーケーなんです。
つまり、
- じっくり利用者さんの話を傾聴をしても
- 出不精解消のために散歩をするのも
- 気分転換に花札をするのも
みんな大丈夫です。
わたしもこのへんはよくやります。
その他にも無言の人の側にずっといたり、微小妄想で食事が食べられない人の食事を側で見守ったり
その場で必要なことを考えて行うことに制限はありません。
きっと就労を目指している人には不安を聴いたり面接のアドバイスをすることもあると思います。
という感じで、精神科訪問看護はかなり自由度が高いことがおわかり頂けたと思います。
しかし、どうしても出来ないこともあるので、そこもお話します。
精神科訪問看護で出来ないこと
精神科訪問看護では次のようなことは出来ません
- 買い物
- 継続的な掃除や洗濯
買い物が出来ないって意外ですよね。
精神科病棟での勤務歴がある人なら「代理行為」やら「買い物の付添」業務はやったことがあり、買い物は支援の対象みたいに感じます。
しかし、こういったサービスは、生活介護の方で利用することになるようです。
ちなみに、散歩のついでに自販機でジュースを買う程度なら大丈夫ですけれど、自販機目的の散歩はだめだそうです。複雑ですね。
また、掃除や洗濯も一時的な状態の悪化や行動化による汚染が原因であれば大丈夫ですが、継続的に行うことは出来ないようです。
やはりそういう場合には、介護系のサービスを利用することになるようです。
掃除や洗濯も、病棟にいたときは主要な業務の1つだったので、なんか不思議な感覚ですね。
そんなわけで、何をやってもオーケーですが、出来ないこともあるので注意をしてください。
まあ、制限があると言っても他の選択肢がたくさんあるので、大きく困らないと思います。
精神科訪問看護でこれだけは見逃してはいけないこと
精神科の訪問看護では、見逃してはいけないことがあります。
「急変」です。身体・精神どちらの急変も見逃すことは出来ません。
それは訪問看護が入っている意味を問われるからです。
もし、訪問看護が帰ったあとに利用者さんが死んでたら家族はどう思うか
もし、訪問看護が帰ったあとに利用者さんが妄想幻覚状態だったら家族はどう思うか
それを考えると、急変は必ず気づいて対応する必要があります。
利用者さんは基本的に通院レベルなので、それほど急変は多くありませんが、だからこそ常に注意していく必要があります。
じゃあ、精神科の訪問看護って何をしたら良いの?
と、今までお話してきて、やっぱり何をしたら良いのかわからないと思います。
制限が少なすぎて、つまり選択肢が多すぎて、何をして良いのかわからないんです。
なので、「自分なりの軸」をもっておく必要があります。
私の軸は「利用者さんが自分らしく生活をするお手伝いをする」です。
なぜ私がこう考えるのは別の話として、軸を持っておくことは大切です。
それは看護をする上でももちろんですが、営業でも役に立ちます。
例えば利用を検討している入院中の患者さんに説明するときです。
患者さんはもしかしたら「退院してまで看護師にいろいろ言われたくない」とか
「家に帰ったら自由にしたい」と思っています。
そんな患者さんに地域での看護師の役割を説明するより、自分の中の看護の軸を説明したほうが話が伝わりやすいのです。
患者さんは地域の看護師の役割に興味はありません。
患者さんが知りたいのは「目の前の看護師が何をしに訪問するのか」なのです。
なので、「地域での自分の看護の軸」は持っておくことをおすすめします。
それでも、精神科訪問看護がわからない人におすすめの本を紹介します。
この本は、精神科訪問看護のお手本のような本です。
様々な状況をもとにし看護の対応技が解説されていて、すぐにでも使えます。
わたしはこの本を読んで、コミュニケーションでできることの幅が広がりました。
少なくとも3倍にはなった実感があります。
正直、病棟にいた頃から知りたかった内容です。
ぜひ、読んでみてほしいです。
今回は、久しぶりにブログを書きました。
今後も、精神科訪問看護やそれ以外の看護、生活改善などの情報を書いていきたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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